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2024.5.31 07:00ゴー宣道場

日本の中のアメリカ

こんにちは!空自OBのKです。
以前、よっしーさんが娘さんと迎賓館赤坂離宮を訪れたときの違和感について書かれたブログがありました。
明治礼賛史観と迎賓館赤坂離宮 | ゴー宣DOJO (gosen-dojo.com)
日本なのに外国の文化を感じる場所。それが一概に悪いとは言いませんが、それに慣れてしまっていつの間にか当たり前になっている場所の1つに在日米軍基地があります。日本には130か所の米軍基地があります。日米共同使用もありますが、米軍専用基地は81か所に及びます。
私は青森県三沢市の航空自衛隊と米空軍が共同使用している三沢基地に勤務した経験があります。
広大な敷地は、ほぼアメリカ空軍基地でその中に航空自衛隊が間借りしている感覚でした。家族を含めると約1万人のアメリカ人が基地及びその周辺に住んでいるため、基地内には幼稚園から大学まであります。
また、映画館、教会、ショッピングセンターなどもあり、アメリカの一つの街のような景観があります。
ある日、いつもとは違う出勤ルート(基地住宅街)を通って職場に向かっていると対向車線にスクールバスが停車していました。私が徐行しながら通過しようとすると、そのバスから「ビー!」と激しくクラクションを鳴らされ、運転手の太った黒人おばさんから物凄い形相で睨まれました。
そうなんです。交通ルールもアメリカなので、対向車線のスクールバスが発車するまで手前で停止していなければならないのです。
また、居住空間も日本とは雲泥の差がありました。当時、1室14名もの独身自衛官住んでいた自衛隊内務班に比べ、米軍のそれは1室1~2名で羨ましかったのを覚えています。
米軍の将校たちが住む住宅地は、まさにアメリカ映画でよく見るような青々とした芝生の中に平屋があって、ゆったりとしたスペースが確保されています。これは、沖縄の米軍嘉手納基地や東京の米軍横田基地に入った時も同じ印象でした。特に嘉手納基地は基地周辺に、ひしめく日本の住宅があるため、基地内との差をより感じました。
航空自衛隊入間基地に隣接する埼玉県狭山市の稲荷山公園は、米軍接収時代のジョンソン基地の軍人住宅地だったので、その雰囲気をよく残しています。


ウキペディア「稲荷山公園」より

異質なものを受け入れることに寛容な日本人。それもあってか日本の中に外国の基地があることに違和感を持たなくなっているのかもしれません。しかし、米軍基地はいずれアメリカの事情で徐々に縮小されていくと私は見ています。
将来、米軍基地が無くなった日本で自国を自分たちで防衛する気概を持てるのか。私はその方が心配です。

 


 

 

米軍基地を受け入れているのは、日本人の伝統的な「寛容」な精神のためなのか、それとも敗戦後遺症という戦後のものなのでしょうか?

いずれにしても、国内に外国軍基地があるということに何の違和感も屈辱も感じないというのは異常な感覚であって、一刻も早く払拭しなければならないのは間違いありません。
その前に、払拭すべきものだと気づかなければならないのであり、それすら遠いというのが実情なのですが。

 

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